Shukuju Wool Awai Coat

バッグとコートの間（あわい）を目指して。 「バッグは持ちたくないけれど荷物がある。」そんな時にサッと羽織れるコートをつくりました。見た目は普通のコートがいいので、表はハンドウォーマーポケットだけ。前見頃の左右の内側に長財布やカメラ、文庫本が収まるパッチポケットを２つ（マチ付き）、イヤホン、鍵といったものを入れるスリットポケットが２つ（１つはファスナー、もうひとつはホックつき）。 モノを入れた時にシルエットが崩れないように、ポケット位置は少し高めにしています。 裏地はバッグの裏地の定番素材でもある210Dナイロンオックスを。耐久性と防寒性が増して、立体的な表情が出て面白いです。 寒い日にはラペルを立てて（ボタン付き）バサっと羽織れるバルマカーンコートですから、インナーにジャケットやベスト、インナーダウンも着ていただいて、風冴える冬の街を手ぶらで闊歩できるのではと。 コート以上バッグ未満。 イーラらしい、品はあるけど抜け感のある、「ともに、時をいく」コートになったかと思います。

素材 :縮絨ウール

2/60の梳毛を使用。縮絨加工で膨らみを出すために若干甘めに尾州産地で丁寧に織り上げています。通常の縮絨加工よりも、繊維間の空間を多くつくることのできるリファイン加工を施すことで、ボリューム感のある見た目に反して、軽く仕上がっているのが特徴です。表面にピリングなどができてしまいますが梳毛を柔らかく膨らませることができる加工で、雰囲気のある縮絨ウールに仕上がっています。